刑務官

刑務官になるためのルート

刑務官とは、全国にある刑務所や少年刑務所などの施設に勤務をして施設内の治安維持や管理、警備などを担当していきます。

また施設に入る受刑者などとも関わりを持ち、刑務作業や日常生活を通して社会復帰を促していくという任務も担います。

公務員としての位置づけは法務省に管轄される国家公務員です。

ただ、国家公務員といっても他の役所に勤務をする公務員に比べてかなり就労環境は過酷な場合が多く、気力・体力・責任感ともにしっかりと備えている人でないと長く勤務するのは難しいというのが実情です。

刑務官になるためには「刑務官採用試験」を受ける必要があります。

刑務官試験には「刑務官A(男子)」と「刑務官B(女子)」の二種類があり、いずれも受験をする年度の4月1日時点で17歳以上29歳未満であることが条件となっています。

ただし別枠として「刑務官A・B(社会人)」と「刑務官A・B(武道)」というものもあり、その場合には採用時の年齢や受験に要する条件がかなり大きく変化してきます。

試験では基本的な学力を調べるとともに、いずれの枠で受験する場合にも体力検査や身体測定などが必要になります。

刑務官としての適正とは

刑務官はそこで生活をする受刑者の見張り役であるとともに、社会復帰のための面倒を見る先生役という任務も担います。

刑務所では昼間の時間帯は服役する収容者たちによる工場作業が行われるのですが、その時に現場を監督したり指導したりといったこともするため、「親父さん」といったふうに呼ばれることもあります。

また刑務所内では受刑者同士の揉め事もよく起こり、喧嘩など殴り合いが発生するようなことも珍しくありません。

そうした場合には武道専門として採用された人材が止めに入るようになるのですが、一般の刑務官もただ黙っているのではなく、そうした人間関係に突っ込んでいく必要がでてきます。

場合によっては個人的な悩み相談を受け付けたり、社会復帰間近な受刑者に対して更生のためのセミナー講師をしたりといったこともするため、業務内容は相当多岐にわたると思った方がよいでしょう。

ひとつ言えるのは他の公務員職に比べてかなり大変だと感じる仕事が多いので、採用前から強い職業意識を持っておかないといけないでしょう。

今後の展望

刑務官の仕事は決して楽なものではありませんが、一方で通常の公務員とくらべて約12%高額となる給与を受け取ることができるようになっています。

また国家公務員ということで福利厚生もしっかりしており、長く続ける事ができる仕事と言えます。

しかしながら全国的に公務員数の削減や給与額削減が叫ばれている現状においては、今後永久的に現在のような地位が続いていくとはっきり言うことはできません。

刑務所は男女別の施設に収容されることとなっているため、男性職員と女性職員は全く別枠として採用試験を受けます。

そのため女性職員の人員不足は深刻な問題となっており、今後なり手が決定的に減ってくるとまた雇用形態が変更になっていくという可能性も考えられます。

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