法務教官

法務教官になるためのルート

法務教官は、主に法務種強制局所管である少年院や少年鑑別所に勤務して入所している少年たちに対して専門的な教育などを行っていくための仕事です。

施設内での教育の他にも行動観察をしたり個人的な指導などをしていくこともあります。

刑務所職員と異なり、担当となるのは非行のあった少年たちであることから専門的な心理学や学習プログラムなどの知識が必要とされます。

法務教官となるための試験は1次試験・2次試験とがあり一般教養の他に専門職として求められる心理学や教育学などが試験範囲になります。

多岐選択式の試験だけでなく、論文試験や人物試験となる面接もあり、かなり難易度は高いと言えます。

身分的には国家公務員というふうになるのですが、他の公務員職に比べて存在の認知度が社会的に低いということから目指す場合の情報収集に苦労することもあり、本格的に希望するなら専門学校などを利用することがすすめられます。

法務教官としての適正とは

少年院や少年鑑別所での勤務となると、かなりの体力や厳しさが必要になるようにも思いますが実際にはそれだけでなく広く受け入れる気持ちが重要になってきます。

問題を起こす少年というのは家庭など生育環境に大きな問題を抱えていることが多く、他人を傷つけるという行為の奥には自分自身を傷つけたいというような欲求が隠されていたりします。

そうした思春期特有の難しい精神状態を前にしたときに、よりよい方向に気持ちを導いていけるかどうかということが法務教官としての役割になります。

しかしながらいくら専門的な知識や長年の経験を備えた法務教官であっても、少年への指導が思うように進まなかったり、一旦は更生したように見えた少年が再び非行に走るといった事例も多々あります。

そうしたときに自分自身の力を無力と思って挫折することのないよう、しっかりとした業務への使命感を持ち続けていけるようにしたいものです。

今後の展望

少子化と言われて随分になりますが、人数が少なくなったからといって全ての子供にきちんと目が届くようになったわけではありません。

むしろ大人の置かれる状況が複雑化したことにより、その保護下におかれる子供たちの心理状態もこれまでの歴史で類を見ないほどの複雑化をしてきています。

過去の経験や知識だけでは対応できないような事件もたびたび発生しており、これかれますます少年院や少年鑑別所の役割は社会的に重要になってくることでしょう。

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