食品衛生監視員

食品衛生監視員になるためのルート

食品衛生監視員は、厚生労働省の管轄である検疫所に所属し、輸入食品の検査や監視を行っていくための仕事です。

食品衛生監視員の業務は大きく3つに分類することができ、それぞれ「輸入食品監視業務」「検査業務」「検疫衛生業務」となっています。

採用後に配属になった食品衛生監視員は上記3つの中のいずれかを担当するというふうになっており、特に最初の「輸入食品監視業務」には多くの人員が割かれます。

試験は毎年1回開催されており、試験年度の4月1日の時点で年齢が21歳以上30歳未満の人が受験資格を持ちます。

年齢だけでなく、大学において薬学・畜産学・水産学・農芸化学といった専攻をしていたことや、食品衛生監視員のための養成課程を受けたことなども受験要件とされているため、自分が適合するかどうかは申し込み前に確認をしておく必要があります。

受験条件がかなり厳しいためか毎年の受験者は他の国家公務員と比べて少なくなっています。

見かけの倍率は他の数百倍といった人気公務員職よりも低めですが、それでも毎年の採用人数に対しての難易度はかなり高いと言えます。

食品衛生監視員としての適正とは

輸入食品に関しては、現在かなり厳しい視線が注がれるようになっています。

ここ最近でも「中国毒ギョーザ事件」のような大きな衝撃を与えた事件が起こっており、今後もかなり厳重に輸入食品のチェックをしていく体制が求められています。

日本は諸外国に比べて輸入食品に依存する割合が高く、一般の人の口にはいる食品の約60%(カロリーベース計算)は輸入食材であるというふうに言われています。

つまり食品衛生監視員の使命は実質的に日本人の食事のほとんどを占める食品の安全性を確保するという大変重い責任を伴うものなのです。

食品衛生監視員の具体的な業務としては、輸入される食品の届け出書類を見て、日本国内の基準に適合しているかや必要な検査が行われているかといったことを調べて合格・不合格を決めます。

そのため食品や使用される添加物などについて深い知識と、輸入業者と適切なコミュニケーションがとれる能力が求められます。

今後の展望

食品だけでなく近年大きな仕事となっているのが、海外からの渡航者を対象にした検疫業務です。

日本国内には存在しない感染症が持ち込まれないように、船舶や航空機の乗員・乗客を検疫し必要に応じて医療機関と連携した隔離を行っていきます。

人だけでなくネズミなどの病原菌を持ち込む可能性のある動物を捕獲したり、新たな感染経路がないかといった最新の研究を元にしたチェックなどもしていきます。

危険な病原との戦いにもなる職業ですが、国民の安全を水際で阻止するという使命の重要性は今後ますます高まっていくことでしょう。

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